2018年5月2日
ビジネスホンとは?主装置の仕組み、役割を徹底解説します!
オフィスに欠かせないビジネスホン。 一般の電話機と違い、同時に複数の通話や転送、保留などビジネスを効率化させる機能が搭載されています。ではビジネスホンはどういった仕組みでどのような役割があるのか、ビジネスホンを動かす主装置を交えて解説します。
ビジネスホンとは?
ビジネスホン(ビジネスフォン、オフィス電話機、業務用電話機とも言う)とは、主装置によって複数の回線と電話機を制御し発着信をおこなうシステムになります。主装置の中にある基板によって制御できる電話機、回線の数が変わり、他にも留守番電話や通話録音、他システムとの連携など様々な機能を追加することができます。
主装置に収容できる回線は、アナログ回線、ISDN回線、ひかり回線の3つが基本となります。また電話機だけでなくドアホンやコードレスホン、FAX、アンプなど接続できる機器が多くあります。
主要なメーカーは、NTT、岩崎通信機、SAXA(サクサ)、ナカヨ、日立、パナソニックなどがあげられます。
ビジネスホンと一般電話機の違いって?
一般家庭で使う電話機と企業で使うビジネスホン、どのような違いがあるのでしょうか。まず図を見てみましょう。
例:社員8人いた場合一般電話とビジネスホンどのような接続になるのか
一般の電話機は、1回線に付き1台の電話機が接続されています。他のパターンとしては、電話機以外に子機が付いている場合もあります。しかし複数台電話があったとしてもひとつの回線が使われてしまうと、他の電話機が使えなくなる1回線契約が一般家庭では基本になります。人数分に合わせて回線を増やすこともできますが、電話のやりとりが常に人数分埋まるということは早々ないので料金が無駄にかかってしまいます。
ビジネスホンは、複数の回線を一度主装置へ収容し電話機を着信させます。これによりひとつの番号(代表番号)からの着信を複数台同時に着信を鳴らすことができます。そして1回線通話中で埋まっていても契約した回線数の数だけ同時に通話をおこなえます。
このことから2台以上同時に通話をしたい場合、ビジネスホンの導入をオススメします。
ビジネスホンの主な機能
- 指定局線発信
- 電話帳
- 短縮ダイヤル
- 発信通話履歴
- 着信通話/未応答履歴
- 市外発信規制
- ACR発信
- 緊急ダイヤル発信
- 長時間通話警報/強制切断
- スライド着信
- 鳴り分け着信
- 局線共通保留
- パーク保留
- 局線自動転送
- 保留警報
- 転送電話
- FAX/電話自動切換
- 内線個別呼出し
- グループ呼出し
- 内線コールバック
- 内線強制呼出し
- 内線通話規制
- 内線着信自動応答
- 内線ハンズフリー応答
- 転送
- 着信拒否
- 内線保留
- 内線自動転送
- 通話録音機能
- ドアホン接続
- テレビドアホン接続
- 外部スピーカ接続
- 高音量ベル接続
- ヘッドセット接続
主装置の仕組み、役割について
主装置は、ME(main equipment)、構内交換機、PBX(Private Branch eXchange)とも呼ばれています。主装置の中には基板(ユニット)と呼ばれるものが入っており、その基板によって主装置の機能や収容数が変わっていきます。また主装置のボックス自体が挿せる基板の数が決まっており規模によってボックスの大きさを変えなくてはいけません。またボックス自体を増架させ基板を収容させる場合もあります。
注意する点としてビジネスホンを新規で導入する際、購入する電話機の数と主装置の最大接続数を余裕を持って選ぶことです。何故かと言うと電話機、または回線を増設する時、基板を入れられなくなり主装置自体買い換えなくてはいけなくなるからです。
主装置の中にはこんな基板が
- 制御ユニット
- 多機能電話機内線ユニット
- ISDN外線ユニット
- アナログ回線用ユニット
- 増設電源ユニット
- コードレス基地局用ユニット
- インターフェースユニット
- ベーシック回線増設DSUユニット
- VMLユニットなど
メーカーや機種によりユニットの種類は変わっていきます。そしてこのユニットの組合せや電話機の台数、ライセンスなどによりビジネスホン全体の金額が決まります。
複数の基板を動作させている主装置は、常に起動させている状態が続くためたまに動作不良を起こし電話の発着信ができなくなることがあります。このような症状が起こった時は、パソコン同様一度再起動※すると直る可能性があります。
※主装置を再起動する際は、一度導入した会社へお問い合せてからおこなってください。
システム図からみる主装置の仕組み
ビジネスホンのシステム図から仕組みについて見てみましょう。まず主装置はNTTが提供する電話回線と接続されており着信の際は全て主装置を通って電話機へ鳴動するようになっています。またFAXやコードレスホン用のアンテナ、ドアホンなども全て主装置につながっており、例えば電話回線からFAXに向けて着信があった場合、主装置がFAXへ自動に振り分けてFAX受信をします。
電話機同士の内線電話も一度主装置を介しておこなっています。
まとめ
ビジネスホンはより複雑化している
昔のビジネスホンはただ発着信や保留、転送、着信拒否などシンプルな動作しかできませんでした。しかし昨今のビジネスホンは通話録音や留守番電話、自動応答メッセージ、スマートフォンとの連携、クラウド接続など様々な機能がビジネスホンに組み込めるようになっています。今後はAIや音声認識などの技術が取り入れられたものも出てくるかもしれませんね。
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