2018年5月8日
PHSが終了…企業の構内PHSはスプリアス無線規格に注意!
PHSが終了って?会社のPHSは大丈夫?
公衆PHSサービスが終了決定した流れ
「え、PHSが終了?会社内で使ってるPHSは大丈夫?」そう思った企業担当者の方、まずはご安心ください。
今回終了したPHSは、公衆PHSサービスとなりますので、企業の業務用電話システムに組み込まれているPHSとは話が少し異なります。
それについて詳しく述べると、ソフトバンク(株)と(株)ウィルコム沖縄は先月4月19日に、個人向けの公衆PHSサービスを2020年7月末をもって終了すると発表しました。
現在国内でPHS事業をしているのは両社のみのため、1995年に開始した個人向け公衆PHSサービスがなくなることになります。
現在公衆PHSサービスを利用している方にとっては打撃ですが、多くの企業では携帯端末には4G回線をお使いだと思いますので、こちらについては特に問題ないと言えるでしょう。
ただ、この公衆PHSサービスとは別の話でも…
法人向けの構内PHSでは、古い機種に注意!?
会社内で使用している構内PHS、これに関しても今お使いの機種があと数年で使えなくなる可能性があることをご存知でしたか?
実は、現在お使いの構内PHSや基地局などの無線機器で使用されている「スプリアス規定」という規定が、「旧規定」である製品の場合は、あと数年で使用できなくなるかもしれないのです。
では、スプリアスとはいったいなんでしょうか?次の項目で確認してみます。
スプリアスって?
そもそもスプリアスとは、無線設備から発射される電波のうち、本来必要とされる所定の周波数を外れた不必要な電波のことを指しており、電波法によりその強度が規程されています。
それが今回総務省より提示されている、「無線設備のスプリアス発射の強度の許容値」という制度です。
無線設備のスプリアス発射の強度の許容値とは?
以下、総務省より引用です。
不必要な電波(不要電波)をできる限り低減させることによって、電波利用環境の維持、向上及び電波利用の推進を図るため、WRC(世界無線通信会議)において、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に関する無線通信規則(RR)の改正が行われました。
国内においては、無線通信規則(RR)の改正を踏まえ、情報通信審議会における技術的条件の審議及び電波監理審議会における関係省令の改正案の審議を経て、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準等の関係省令及び関係告示が改正され、平成17年12月1日から新たな許容値が適用されています。(経過措置として、平成34年11月30日まで旧許容値の適用が可能となっています。)
これらの背景により、旧スプリアス規格(不明なものも含みます。以下同じ。)の無線設備については、その使用期限が平成34年11月30日までとなっています。
つまりこのスプリアス規格が古い機器を使用している場合は、法律的に今後そのまま使用できなくなるということです。
製品としては、平成17年(2005)12月1日以前のスプリアス規格で、平成19年(2007)11月30日以前に製造された無線機器は注意が必要とのこと。
とは言え、今使っている機種がいつから使っているかなど、実際わからない場合もあります。
では、今お使いのPHSや無線機器が新スプリアスに対応しているかどうかは、どのように確認すればいいのでしょうか?
また、旧スプリアスだった場合はどうしたらいいのでしょうか?
旧スプリアスかどうか、確認の仕方は?
まず、自社で使用している構内PHS、及びアンテナなど関連する無線機を調べることから始まります。
調べ方について詳しくは、下記URLで紹介されていますのでご参照ください。
▼【総務省:技術基準適合証明等を受けた機器の検索】
http://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=js01
上記総務省のサイトの手順で、弊社使用のPHSを確認してみました。
弊社が使用しているのはこちら。岩通さんのmujoPHSを愛用しています。上記サイトでの確認に必要な情報は、PHS用のアンテナに記載されていました。
1.この英数字をサイトに入力するべく、控えておきます。
2.どきどきしながらサイトを開きます。サイトが開いたら上記箇所に情報を入力します。
3.送信ボタンを押すと、結果が表示されます。…新規定!OKです!
弊社で使用しているPHS(アンテナ)は、新スプリアス基準に対応していました。一安心です。
このように皆さんも、自社で使用しているPHSや無線機器を確認してみてください。
まとめ
お使いの構内PHSやビジネスホンが古いなと感じたら
今回の確認で、自社で使用しているPHSが旧スプリアス製品だった場合は、お使いのメーカーによりますが、買い替えがスタンダードな対応になると思います。
また、古い機器だが規定には引っかからなかった…という場合でも、いつから使用しているかわからないようなケースの場合は、設備の見直しを一度検討してみてもいいかもしれません。あまりに古い機種では、動作に支障が出たり使い勝手が悪くなることもあるでしょうし、部品が製造終了していたりすることもあるのでいざという時に困りますので。
弊社では、構内PHSの買い替えや設備の見直しにも対応が可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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