2018年4月26日
使い分け必須!lanケーブルの用途別選び方~種類・カテゴリ~
ルーターとPCを有線で繋いでインターネットを使用する時、社内ネットワークを構築する時など、様々な場面でlanケーブルが必要となります。lanケーブルを使用する際に気をつけたいのが、lanケーブルの種類です。
ここではlanケーブルの種類について、カテゴリの違いから形状や方式の違い、どんな場面でどれを選ぶべきかまで解説をしていきたいと思います。
lanケーブルの種類
一口にlanケーブルと言っても様々な種類があり、使い勝手も異なります。
そのため、特長を把握することで使用する場面に合ったlanケーブルを選ぶ必要があります。
チェックすべきポイントは大きく分けて以下3つです。
【1】lanケーブルのカテゴリ
lanケーブルのカテゴリは、通信速度に関係してきます。
【2】lanケーブルの形状・素材
lanケーブルの形状や素材は、環境に合わせた使い分けに関係してきます。
【3】lanケーブルの構造
lanケーブルの構造は、配線の長さに関係してきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】lanケーブルのカテゴリについて
lanケーブルは、速度の違いによって「カテゴリ5・5e・6・7」など、カテゴリの名称に違いがあります。
ケーブル部分に小さな文字が書いてあり、それを見るとケーブルがどのカテゴリかわかります。電気屋さんなどで市販されているlanケーブルなら、パッケージに大きく書かれていることもあります。
カテゴリ毎の比較と使用用途
カテゴリによる違いは通信速度です。対応している通信速度と伝送帯域の兼ね合いで、数字が大きほど高速通信が可能となります。
契約しているインターネット回線やパソコン、 通信機器などの最大通信速度に応じてカテゴリを選ぶと、LANケーブルによる通信速度の低下を防ぐことができます。
またカテゴリの数字が大きい(=高速通信)ほど、お値段も上がってきます。使用用途に合わせて、価格とのバランスを考えて選択しましょう。
カテ5e | カテ6 | カテゴリ6A(6e) | カテゴリ7 | |
---|---|---|---|---|
通信速度 | 1Gbps | 1Gbps | 10Gbps | 10Gbps |
伝送帯域 | 100MHz | 250MHz | 500MHz | 600MHz |
ノイズ性能 | × | × | × | ○ |
低価格 | ◎ | ○ | △ | × |
特長 | カテゴリ5eは、コストパフォーマンスに優れた、一般家庭でも利用される標準的なlanケーブル。 | カテゴリ5eと通信速度に違いはないが、5eより周波数とノイズ耐性が高い。そのため、大量のデータでも、よりスムーズにネットを使用できる。 | 対応周波数は500MHzとさらに増え、通信速度も10倍の10Gbpsに。そのため、カテ6よりも長い距離の通信でも対応可能。 | 最大の通信速度・周波数・ノイズ耐性なので、負荷がかかる業務用のサーバーや工場などノイズが生じやすい特殊な環境下では有効。逆に、一般的なオフィスで一般的なインターネットしかしないような用途では、効果を発揮しにくいのでコストパフォーマンスが悪くなりオススメできない。 |
使用場面 | PCやスマートフォンでインターネット、などの一般的な用途で使用する場合は、カテ5eで最適。 | パソコン・NAS・プリンタなど様々なネットワーク機器を使用する企業には最適。 | 広めのオフィスで使用する場合などのネットワークに最適。 | ノイズの影響を受けては困る、精密な機器を使用する現場や工場など、特殊な環境下でのみ使用が最適。 |
【2】lanケーブルの形状・素材について
lanケーブルの形状
lanケーブルの形状は、大きく分けると3種類に分けられます。
スタンダードタイプ
スタンダードタイプは曲げにくいので取り回しは大変ですが、ノイズの影響を受けにくく、長距離の配線でも対応できる標準的なケーブルとな ります。敷設する際に特段問題がなさそうなら、通常スタンダードタイプを使用します。
スリムタイプ
標準であるスタンダードタイプよりも、細いケーブルとなっているのがスリムタイプです。
柔らかく曲げやすいため、強度はスタンダードに劣りますが、機器と壁の隙間でも配線しやすい点がメリットがあります。狭いスペースできれいに配線したいケースで使用します。
フラットタイプ
上記2つのタイプと異なり、平たい薄型の形状をしているのがフラットタイプです。
カーペットやジョイントマットの下などに配線をしたい場合はとても活躍しますが、耐ノイズ性能に劣る点がデメリットと言えます。床面で段差を つけずに配線したいケースで使用します。
lanケーブルの素材
lanケーブルの素材は、下記の三種類に分けられます。
UTPケーブル
家庭やオフィスでのlan使用では、一般的なケーブルです。
安価ですが、シールド加工がされていないので、工場などノイズの多い環境では不向きです。一般家庭や事務所で使用されます。
STPケーブル
UTPケーブルをシールドで加工したのがSTPケーブルです。
ノイズに強いので、ノイズが発生しやすい工場や研究所などにおすすめです。特殊な環境下で使用されます。
2重シールドケーブル
シールドが二重になっている構造で、STPケーブルよりもさらにノイズに強い仕様となっています。
周囲に精密な電子機器があり、動作を乱されるのを防ぎたい場合など、ノイズに対して厳しい環境下で使用されます。
他にも、耐候性の高い屋外用ケーブルや、火災に適応するCMPケーブル、医療施設向けの抗菌lanケーブルなど、産業用ケーブルは細かく種類がございます。
【3】lanケーブルの構造について
LANケーブルの中は、8本の芯で構成されています。
この芯1本あたりの構造には違いがあり、その種類は二種類あります。
単線
単線は、8本の芯それぞれ全てが、一本の太い動線となっています。
ケーブル自体が固いので曲げて使うことは難しいですが、安定した通信が見込めるので数十メートルを越える長距離で使用する場合は最適です。
より線
より線は、8本の芯それぞれが、7本の細い銅線を寄り集めたケーブルとなっています。そのため、曲げたりして柔軟に使用できますが、単線に比べると安定性が劣っています。
十メートル以下の短距離で取り回しのしやすさを重視する場合は、より線が最適です。
まとめ
以上のように一言でlanケーブルと言っても、カテゴリや形状、素材、構造など種類に違いがあることがわかりました。そして、どの種類を使用したらいいのかは、企業によって異なるということもわかりました。
通常宅内で使用するなら一般的なカテ5e~カテ6のカテゴリで、敷設したい状況に合わせた形状や構造を持ったLANケーブルでOKでしょう。SOHOや中小企業で小規模なオフィスでは、比較的選択は容易だと思います。
しかし、工場や施設などの大規模で複雑な環境では、ここにあるanケーブルの情報だけでは判断が難しいかもしれません。そういった特殊な環境の企業様や、ネットが繋がりにくい・通信が遅いなどの自社で構築したlanネットワーク環境に不満がある方はぜひ一度お問い合わせください。
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