2018年6月1日

企業の知的財産、情報漏えい対策の徹底していますか？

今回ご紹介する内容は、営業秘密管理の情報漏えいについてです。企業にとって営業秘密は守らなくてはならない財産です。しかし実際どれくらいの企業が情報を守るため対策をおこなっているのでしょうか。中には”盗まれるような情報を持ってないから大丈夫”、”我が社でそんなことは起きないだろう”と考えている方もいるかもしれません。しかしネットワークからの無差別攻撃による情報漏えいや社員のうっかりによる情報漏えいなど、近年ではすぐに知れ渡り会社としての信頼が落ちる原因にもなります。
ではどのようにして情報漏えいを防ぐべきなのか詳しく見ていきましょう。

情報漏えいのルートについて

まず上記図を見てください。経済産業省に報告されている情報漏えいの件数は年々増えていっているのが分かります。その中でも狙われやすい業種は”金融保険業”が一番割合を占めており次に”電気・ガス・熱供給・水道業”、”卸売・小売業”、”サービス業”となっています。
情報漏えいの原因としては人為的なミスが80％を占めており、書類の紛失やFAX、メールの送信ミスなどがあります。ウイルス感染による漏えいは全体から見るとわずか2％程しかありませんが、メールによるサイバー攻撃は年々増えている傾向があるので今後を考えると無視できない項目です。

人為的な漏えいに対する対策

管理体制の構築

重要書類を取り扱う場合は、管理者の許可を得ないと持ち出しできないようにしましょう。書類を取扱う場合、許可が必要になることで社員のセキュリティ意識が高まり、紛失などのヒューマンエラーを抑えられます。

紙ベースの書類

鍵のかかる場所に保管しましょう

データベースの書類

暗号化やパスワードをかけ、簡単に持ち出しやアクセスができないよう管理しましょう

手順の作成、複数者での確認

間違った相手へ送信を防ぐには、宛先のチェックを複数おこなうしかありません。最近ではメールやFAXを簡単に送れないようにする機能を搭載した機器があり、誤送信を防ぐ設備として効果があります。

FAX、メール、郵送をする前に

宛先を二度チェックする体制を構築したり、複数の者で確認する手順を作成しましょう

サイバー攻撃による漏えい対策

2重のセキュリティ対策

セキュリティソフトでの対策は、一度パソコン内部に入ったウイルスを解析し防ぐ手段になってしまいます。さらにウイルス定義ファイルの更新の遅れによりすり抜けてしまう可能性も。そこでよりセキュリティを強固にできるのが、UTMを使用した2重セキュリティです。
UTM（総合セキュリティ装置）はパソコン本体に入れるものではなくネットワークの入口部分に接続させて使う外部機器になります。ですのでネットワークから入ってくるウイルスに対してパソコン内部に入る前に防ぐことができます。

UTMを利用した外部対策

ネットワークからの脅威を防ぐため、出入口を守る外部機器UTMでウイルスに備えましょう

セキュリティソフトを利用した内部対策

USBからのウイルス感染など内部からの攻撃を防ぐために、セキュリティソフトでパソコン内部に対策をしましょう

まとめ

情報漏えいを起こした企業に対して7割の消費者が取り引きをやめると回答したというニュースがありました。このように情報漏えいはただ企業の信頼を落とすだけでなく大事な顧客を失いかねない危惧すべき案件です。まずは情報漏えいを防ぐための意識を統一し、漏えい防止のための設備を整えてみてはどうでしょうか。

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